4つの力

ところで「力」とは、いったい何種類あるのだろう?

物理学では、「力」は

1)重力  (重力相互作用)
2)電磁気力(電磁相互作用)
3)弱い力 (弱い相互作用)
4)強い力 (強い相互作用)


の4つに分けられる。


そう。実はたったの4つしかない。
世の中の現象は、すべてはこの4つの種類の力によって起きている。

もしかしたら、「え〜、じゃあ、圧力は?浮力は?パンチ力は?」と聞きたいかもしれない。日常的な感覚では、「力」は、もっとたくさん種類がありそうなものだ。

なぜ、「力は、4種類しかない!」と断言できるのか?
それは、ようするに、こういうことだ。

↓人体も、機械も、石も、すべての物質は、素粒子で出来ている。



だから、物質にかかるすべての「力」は、究極的には「その物質を構成している素粒子に働く力」に還元することができる。
↓そして、素粒子に働く力は、「4種類の力」しかない。



ゆえに、「この世界には4つの力しか存在しない」と言い切れるのだ。

というわけで、世の中には、「○○力」というのが、たくさんあるようで、実は、この「4つの力」のどれかで起きている。

素人からすれば、
へぇ〜、この世界って色々あるようにみえて、たった4つしかないんだ
と思うだろうが、物理学者の感覚からすると、まるで別。

4つもあるのかよっ!

物理学者たちは、この「4つの力」による物理現象の説明に、満足していない。だって、「4つの力」があるということは、「4つの異なる理論」があるという意味だからだ。できれば、この「4つの力」を「ひとつの理論」で統一したい。

それをするためには、「4つの力」の根源となる「たったひとつの力」を見つける必要がある。

もし、それを見つけ出すことができたなら……、その「ひとつの力」の理論で、すべての物理現象を説明することができる。

Theory of Everything.
すべてを説明する統一理論。
究極の理論。


これが、物理学の最大の夢である。
だから、今この瞬間も物理学者さんは、必死に、力の統一の完成にむけてがんばってらっしゃる。

(補足)
今のところ、
電磁気力と弱い力を統一した 「電弱統一理論」というのができている。
そして、それに強い力を含めた「大統一理論」が確立されつつある。

重力を統一する理論が一番難しいのだが、候補として、「超ひも理論」や「M理論」などがある。
これらの理論は、すべて、
4つの力を統一する理論を作りたい!
という流れから生みだされたものであり、みな「究極理論の候補のひとつ」である。

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