性的興奮(2)
もし、この国の女性が、みんな「耳」を隠していたとしよう。
女の子たちは、「耳」というものを、本当に愛した男性にしか「見せない」という文化で教育を受けていて男たちは、そういう世界で、子供の頃から育ったとしたら……
間違いなく、オレらは「うぉ〜〜、あの子の耳みてええ!」と思うはずだ。
もし、何かの拍子に、チラッと女の子の「耳」が見えただけで、
「うぉぉぉぉぉおっぉ」
と心臓が破裂せんばかりに興奮することに間違いはない。
きっと、遠くの町まで、自転車で「耳写真集」を買出しに行くヤツも出てくるだろう。
「今日だけは、事故るわけにはいかないぞ」
とドキドキしながら家路をたどる。
「すごい……なんか、とっても複雑な形だね、キミの耳」
「いや……あんまりみないで……」
エッチなビデオでは、当然、耳にモザイクがかかる。その耳ビデオを親に見つけられて、凹むとか。耳を盗撮して、警察に捕まるとか。
まるでアホみたいな話だ。
だが、このアホみたいな話は、僕らの日常で起きていることとなんら違いはない。つまるところ、脳の条件付けにおける「対象物」が違うだけで、―その対象物が、おっぱいだろうと アニメキャラだろうと メガネだろうと― 起きていることの構造・仕組みはまったく同じ。
そして、多くの人たちは、そういう「脳の条件付けの違い」という原理を考慮しないで、互いに「アイツは異常、オレは正常」というパワーゲームをやっているだけにすぎない。こういうことを理解しないままに、自分や他人のことを「ノーマル」だの「アブノーマル」だのと評価している人は、単に知性が足りていないというだけで、まったくナンセンスな話なのだ。
「ああ〜、それにしても
ニクキュウさわりてえなぁ!!」 (異常)

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「耳がでっかくなっちゃった!」
マギー審司