クオリアとは

たまに、

クオリアなんて、本当に存在するの?
クオリアは、人間の想像の産物や概念で、実際には存在しないんじゃないの?

という意見を聞くことがあるが、そもそも、クオリアというのは、現に今、自分の身に起きている
これ()とか
、 これ()とか
の現象に、「クオリア」という「名前をつけた」だけにすぎない。

クオリアとは、霊魂のことでも、脳(物質)を超えたココロのことでも、「イシキに映る質感」という概念的な説明でもない。

クオリアとは、すなわち、
これ(のこと
である。

これ(
名前をつけた」だけのことである。

だから、たとえ、これ()が、いわゆる物質として実在していなかったとしても、脳が作り出した幻影にすぎなかったとしても、現に今、「これ()が見えている」という現象は、疑いようもなく存在している事実であり、その現象(事実)に、「クオリア」という名前をつけただけなのだ。

したがって、現に今、これ()をあなたが見てしまっているとしたら、もはや「クオリアがない」という言い逃れは決してできない。

だって、「クオリアがない」という発言は、「これ()を見ているという事実がない」と言っているのと同じことだからだ。

ただ、それでも、どうしても、「クオリア 〜これ()〜 なんか存在しない」と主張する人がいたら……もしかしたら、その人は、哲学的ゾンビなのかもしれない……。


(補足)
そして、結局のところ、クオリアの問題とは、

「なぜ、脳という物質から、これ()が生じてるのか?」

「これ()という現象は、物理学でどのように定義されるべきか?」

「脳は、なぜ、これ()を知っていて、語ることができるのか?」

というものなのだ。

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