波派VS粒子派の戦い(2)

ヤングの干渉実験によって、「光は波だ」ってことが証明された。

そして、さらに、マクスウェルが、「光の正体は、電磁波という波である」という理論を作り出し、その理論の正しさが実験的に確認されてからは、「光は波だよ」ということは、もはや疑いようもなくなっていた。

「波派」の完全勝利である。

しかし。
それを くつがえしたのが、アインシュタインである。

アインシュタインは、
金属に光を当てて、光が金属の中の電子を弾き飛ばすという光電現象
について考察して、
この実験結果は、光が波だと考えると説明できないよ!
ということを言い出したのだ。
あげくの果てには、
でも、この現象って、光を粒子として考えると、うまく説明できちゃうんだけどね
と、当時の科学の常識をひっくり返すことをあっさり言ってのけたのである。
これが、アインシュタインの「光子仮説(光ってやっぱ粒子じゃねえの仮説)」である。
(アインシュタインは、この仮説で、ノーベル賞を貰っている。ちなみに、相対性理論ではノーベル賞をもらっていない)

難しい話は、まぁ、おいとこう。

とにかく、アインシュタインは、光電現象の「光が、電子を弾き飛ばすときの様子」から、この現象が「光=波」では起こりえないということを理論的にきちんと説明したのである。

光電現象を見る限り、「光は波ではありえない」のだ。

そして光電現象は、まさに「ビリヤードの球が、他の球を弾き飛ばす」のと同じモデルでなら、うまく説明できてしまうのである。それはすなわち、「光=粒子(ビリヤードの球)」だということになる。

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結局、「光=粒子」という実験的証拠も見つかってしまったのである。


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