人工知能の心
人工知能で、「ココロ」を作り出すことができるだろうか?
その問いの答えの前に、はっきりさせておこう。この世には、そもそも
他人のココロの存在を確かめる術なんかない。
でも、もしかしたら、
「え?こうしてボクと話をしているあの人は、ココロを持っているでしょ!?」
と思うかもしれない。
いやいや、それでも、その人が、ただの精巧なロボットであり、何も感じないブリキの機械と同じような…有機物で作られた自動人形…かもしれないという疑いは消えないのである。
ためしに、その人の脳を取り出して、解剖してみたとしても、そこから「ココロ」の存在を確かめることはできない。むしろ、
「なんだ、やっぱり精巧にできたロボットじゃん♪」
という確信が深まるばかりだ。
もしかしたら、
「自分にはココロがある。だったら、同じ人間で、同じ構造を持っている他人にもココロがあるでしょ!?」
と思うかもしれない。
しかし、それでも、この世界には自分が「独り」だけであり、他人はすべて精巧なロボット(もしくは自分独りの夢)ではないか
という疑いはやっぱり消えないのである。
この
「他人が、自分と同じようなココロを持っているかどうかを原理的に確かめることができない」
という問題は、人間だけではなく、犬でも石でもロボットでも宇宙人でも、変わらない。
だから、ようするに、人類が未来に、どんなに高度な人工生命、人工知能を作ろうと「ココロ」があるかどうかなんてことは、原理的に分からない、確かめようがないということである。
「人工知能でココロを作り出せるか?」
そんな議論自体が、ナンセンスなのである。

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