・はじめての買い注文

口座開設できましたーーー！

というわけで、朝９時から、さっそく「買い注文」です。

狙い目は、三菱自動車。

狙った理由は、
・例の不祥事で、低迷していますが、今日、再建計画が発表されるということなので、
　今後上がる可能性が高い。
・チャートをみると、ここが底値っぽい。

です。

で、今日の朝、株を買ったわけですが、、、、
ボクは、初めて、株の値段がどうやって決まるのか、わかりました！！

入門書を見ると、
「買いたいヒトが多いと株価があがって、売りたいヒトが多いと株価が下がる」
と書いてあったので、
「ふーん、買いたい人と売りたい人の割合で値段が決まるのかなぁ？
　なんか計算式でもあるのかなぁ〜」
と単純に思っていました。

ぜんぜん、違いました。

株の売り買いのソフトには、こんな風に表示されていました。

売数量	値段	買数量
400,000	240
100,000	239
	238	300,000
	237	200,000

上の表は、
「239円で売るよ〜〜」と叫んでいる人の「売り注文」が100,000株分あり、
「238円で買うよ〜〜」と叫んでいる人の「買い注文」が300,000株分ある
ことを示しています。

もちろん、「239円で売りたい人」と「238円で買いたい人」の間に売買は成立しません。
両者とも、一円でも「高く売りたい」「安く買いたい」のです。
金額が合わなければ、売買は成立しません。

さて、ボクは、238円で「買い注文」を出しました。
しかしです。
すでに、買い注文の数は、300,000株分も出ています。
「同じ金額の注文は、先に注文した人を優先する」
というのが株取引の原則なので、
「238円で株売ってもいいよ〜」と言ってくれる人が大量に現れて、
300,000株がすべて買い終わってからでないと、ボクは238円で株が買えないわけです。

たとえるなら、300,000人の行列の後ろに並んだようなものです。
いつになったら、買えることか・・・。

しかしです！！よく考えたら、
株を売りたい人は、「239円なら売るよ〜」と叫んでいるのです。
だから、ボクが、「239円で買います！」と手をあげれば、
300,000株の行列の後から一気に飛びぬけて、株を買うことができるのです。

とはいえ、一円でも安く株を買いたい！
実際、みんなが「238円でしか買わないぞ！」
と結束して譲らなければ、いつかは、238円で株が買えるのです。
でも、今、ボクが、「239円で買います！」と叫べば、
みんなを出し抜いて買うことができる。。。

と、こうして、考えいる間にも、株の情報はリアルタイムに更新されていきます。

よくみると、じょじょに、239円で売りたいと言っている株の数が、
ドンドン減っていきました。

「ま、まさか・・・」

そう。ボクと同じことを考えて、
「んなもん、並んでられるか！239円でも買うぞ！」と叫んで、
行列から飛び出すやつがでてきたのです。

「しまった！出し抜かれた！」

あわててボクは、「239円で買う」という注文に変更しました。
しかし、すでに遅かった！！
238円の行列は、一気に決壊し、みんな一斉に「239円で買うぞ！」と走り出していた。
ボクが、239円で買い注文を出したときには、
すでに「239円で買いたい人の行列」ができていました。
しかも、売り手側は、「お、こりゃあ、もっと高く売れるぞ」と思ったのか、
今度は、「240円で売るよ〜」と値段を吊り上げてきました。
もう、誰も239円では、売ってはくれません。

「ちくしょーー、さっきまで、239円で売るって言っていたくせにーー！」

また、ボクは、行列のうしろ。
このままでは、239円でも買うことができないかもしれない。。。
それどころか、このまま、ずるずると、買えないまま、株の値段が上がり続けることも。。。

（でも、もし、ボクが、今、ここで、240円で買うと叫べば・・・・！）

どうするどうする？？？

ぐずぐずしてたら、機を逸する！！

そう思った瞬間、ボクは動いていました……。


「飲茶さん、240円、3000株お買い上げ〜〜〜。はい、72万円ね。」
取引が成立しました。

「やった、やったぞーー」と、
ボクは、ほくほく顔で、取引成立を無邪気に喜んでました。

しかし、そこで、はっとワレに返りました。

（この値段で、ホントウに良かったのだろうか？
　何かに追い立てられて、慌てて買ってしまったのでは・・・。）

さっきまでの興奮がウソのように冷めていきました。
残ったのは、不安、懐疑、疑問……。

画面をみると、相変わらず、「売りと買い」が闘っていました。
１円をめぐるせめぎ合い……。
オンラインの取引画面なのに、
昔テレビでみた取引所の喧騒が聞こえてきそうでした。

（結論）
いやぁ〜〜、株ってほんとーに面白いっすねー。もー、だいコーフン！