<株日記>
2004年9月22日
・彼女にバレる
いかんです。(T_T)
ついに、株やっているのが、彼女にばれました。
「最近、様子がおかしいと思ったら!」
たしかに。
いつも、明るく元気なボクが、
ここ最近、死にそうな顔で、ずっと落ち込んでたのですから、
何かあると思うのは当然のこと。
「で、どのくらい、損したのさ!?」
「ん?ああ、うまい棒が、18万本ぐらい」
「ふーん。・・・・・・・・・・・!(気付いた)
た、ためしに、円で言ってみてもらるかなぁ?」
「えっと、180万円くらい、てへ♪」
ぐにゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
突然、彼女の周りの空気が、なぜか歪み始めました。
「ありえない、ありえない、ありえない・・・・(わなわな)」
「い、いや、その株で大成功した人って、
最初は、すごい大損するって言うしさ!
そ、それに、まだ損したと決まったわけじゃなくて、
まだ、290万資金があるし・・・これを増やせば・・・・
だから・・・・その・・・・?あれ?
その握りこぶしをどうするの?」
「あててごらんよ。
株が上がるか、下がるか、わかるんでしょ。。。。」
「右手で殴る?」
NO!・NO!・NO!
「左手で殴る?」
NO!・NO!・NO!
「りょ、両方ですか?」
YES!・YES!・YES!
「も、もしかして、オラオラですかぁぁ?」
YES!・YES!・YES!
「オラオラオラオラオラオラオラ
ラオラオラオラオラオラオラァ・・・・
―3ページほど、飲茶がボコボコにされる絵が見開きで続く―
・・・・オラオララァ!」
「ぶごぉはぁぁぁ!!」
こんな感じで、小一時間ほど説教をされました。(T_T)
大好きなJOJOネタで、コミカルに書いてしまいましたが、
現実がそんなわけもなく、胃に穴があくような壮絶な時間をすごし、
ボクは、今回の株について、山より深く反省することになりました。
(T_T)
結論としては、290万を、元の口座に戻し、
「株に注ぎ込んでないか監視される」というハメに。
「ぐっ、いい加減にしろよ!
オレの金を、オレがどうしようが、オレの勝手・・・・
なわけないですよねー、そうですよねー。」
180万も、無くした僕に、発言権があるわけもなく、
かくして、ボクは、株を買う資金までも失くしてしまいました。
どうしよう・・・。
これじゃあ、−180万は、
本当に「ただ損した」だけになってしまうじゃないか、
なぜ、こんなことに・・・・(ボロボロ)
ボクは、どうすればいいんだ?どうすれば・・・(ボロボロ)
2004年9月27日
・退場に向けて(1)
確定損益:−179万円
途中………。
途中、途中、途中………。
そう考えることで、今のオレはやっと凌いでいる。
生きながらえている。
その日、その日、食うだけの仕事をし、
あとはただ覇気なく半ば眠っているような日々。
そうさ……途中だと思わなきゃ、やってられねぇっ!
株を始めてからの損失が、ついに −179万 まで膨れ上がる……。
なによりも、オメガの −110万 が痛かった。致命的だった。

さらに、この損失が、彼女にもバレ……、
残り資金 290万 を元の口座に戻す約束をさせられるハメに。
当然、残り資金を戻せば、株を買う資金は、ゼロ……!
つまり、−179万を取り戻す機会すら与えられず、
株取引から退場……!
こんなのって、こんなのってあるかよ!!
「株で大儲けして人生を変える」
そういうつもりだったのに、
結局、ただ、179万、損をしただけで退場?
いやだ……いやだ……絶対いやだ!
このまま、退場なんかしてたまるか!!!
オレは、諦めない!
絶対、諦めない!
最後の瞬間まで、足掻く!足掻くんだ!
だから、、、、だから、、、、しかたなかったんだ!!!
オレには、こうするしかなかったんだ!
こうするしか!(ボロボロ)
遠距離にいる彼女には、
「解約の手続きがある」とか適当な理由をつけてごまかせば、
あと1週間ぐらい、口座に戻すことを引き伸ばすことができるはず。
だったら、オレは、あと1週間、290万が使えることになる!
その1週間で、、、取り戻す!
残りの290万で、損失を取り返す!
何ヶ月もかけて損した179万を、
1週間ぐらいで、一気に取り戻すなんて、馬鹿げていると思う!!
そんな無茶な売買をしたら、逆に、大損する可能性だって高い。
そうなれば、本当に退場……、
そして、彼女だって、もうあきれ果て、愛想を尽かすかもしれない。
でも、それでも、やるしかないんだ!!
オレは………オレは……飲茶だ!
やるしかないんだよぉ!(ボロボロ)
あぅぐっぐぐぐぐ。(ボロボロ)
諦めるものか!最後の最後まで!
起こす!奇跡を!
見せる!オレの勝負強さ!(ボロボロ)
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退場に向けて(2)
テンパッた飲茶の売買は、とてもひどいものだった。
しょうこりもなく、オメガを6万株も、再び買ってしまい、
下げに狼狽して損切り。−6万円。
さらに、別の銘柄でも損をして、−4万円。
確定損失−179万に、さらに−10万が追加される。
なお、このとき、飲茶の精神状態は、廃人寸前…。
一日中、心臓の鼓動が早鐘のように鳴っており、頭はクラクラ、躁鬱状態…。
それでも、飲茶は、起死回生の一発を当てることになる。
ニチモウで、デイトレ!!確定利益+34万…!
これで合計の損益は、−155万まで改善…!
そして、飲茶は、ある決断をする……。
「ここだ、いけ!いくんだ!
ニチモウ、全力買い!!
いけ、いけ、いけ、いけええええぇぇぇ!!」
いつ急落してもおかしくない高値……。
今思えば、まったく無謀な売買……、
だが、この無謀な売買が奇跡を生む……。
現在の飲茶の含み損益は、

+105万!!!!
現在までの合計損益とあわせれば、−50万まで改善!!
ついに、起こる!!奇跡が!!
(追伸)
今回の大勝負は、人知れず行おうと思っていました。
(そして、負けたら、本当に消えようかと)
でも、含み益が、ここまで大きくなれば、少なくとも負けは無さそうですし、
290万を戻しても、とりあえず、株を買う資金は手元に残りそうです。
でも、ここまで、来たら、プラテンになりたい!!
計算してみました。
ニチモウがいくらになれば、プラテンになるのか。
592円……!
ここで売り指しておきます。
ここを飲茶プラテンラインと呼ぼうと思います。
もし、ニチモウが、この値段を越えたら、
飲茶は、プラテンになったと思ってください。
本当は、すべてが終わるまで、ニチモウのことは公開したくなかったのですが、
生まれて初めてのプラテンの瞬間を、
みんなと分かち合いたいと思い、公開に踏み切りました。
2004年9月28日
・08:30〜15:00
08:30
眠れない夜が明け……、
パソコンの前で、正座しながら、寄りが始まるのを待つ・・・。
手は尽くした。日記にも公開した。これで負ければ、晒し者。
飲茶銘柄4、ニチモウ、大詰め!!
最後の作業は、
ニチモウ、利益確定売り…!(^▽^)
いざ、勝負の朝……!
ぐっ……!490円台……(昨日の終値は、523円)
寄り気配、低っ!!
「昨日、ストップ高だったから、今日の寄りは高いだろうと思っていたのに、
あてが完全にはずれた!!
これ以上下がるようなら、いつでも利益確定して逃げる準備をしないと!」
08:45
ボクは、
「逆指値による売り注文
(=株価が指定した値まで下がると、自動的に成り売りしてくれる注文)」を設定…、
寄りの後、下がるようなら、成り売りで、すぐに逃れられる万全の体制をとる。
とはいえ、ニチモウの買い単価は、370円。
現在の寄り気配は、503円なので、まだまだ、楽勝の含み益……。
「下げても、少なくとも損をすることはないよね」という余裕の気持ちがあった。
しかし!!
なぜか、その注文ができない!!
「え?え?え?えええええええええ??」
〜差金売却に該当するため、承れません〜
09:00
売り注文を試行錯誤。
1000株でやってもダメ。携帯からやってもダメ。
マルコを売って資金を増やしてもダメ。
寄りが始まるまで、何度も何度も注文したけど、ダメ!
「え?え?売れない?なんで、昨日、買ったんだよ?
今日は、売れるでしょ!?どういうこと?」
〜差金売却に該当するため、承れません〜
誰のサシガネだよ!?売れないよ!うれないよ!
ああ!寄りついた?うわ、下がってきた!
売り!売り!売り!
〜差金売却に該当するため、承れません〜
わけもわからず、
売り注文を繰り返し、
同じダイアログを何度も何度も表示させる。
09:30
だが、さすがに、無理だとわかったので、
今度は、2chで、事情を説明し、教えてもらう。
どうも、差金というのは
同一銘柄について、同一日に「売り→買い→売り(もしくは買い→売り→買い)」
を行う場合に発生するらしく、残金に余力がないと、最後の売りができないらしい。
でも、ボクは、昨日、売って、昨日、買い戻したのだから、今日は売れるはずである。
しかし!どうも、権利確定日や決算前などの条件によっては、
「27日と28日は同一日とする」といった特殊ルールがあるらしい。
つまり、昨日のニチモウの売買は、今日行ったことと同じだとみなされるのだ。
http://search.etrade.ne.jp/v2/popwin/help/trade_stock_10_02.html
しかし、そんなこんなで、ドタバタしているうちに、
ニチモウの株価は、急上昇。
592円の飲茶プラテンラインまで駆け上がる。
12:30
株価は、590円付近を上げ下げ……。
「あれ?なんだ、もしかして、今日は、
このままほおって置いても良いんじゃないのかな?」
よくよく考えたら、もし「差金」がなければ、
ボクは、寄り付近の安いところ、500円くらいで、売っていたはず。
今回は、差金で売れなかったからこそ、この急上昇に乗ることができ、
プラテンラインまで辿り着くことができたのだ。
まったく、差金様様である。
このまま引けてくれれば、明日、寄りで売るだけで、
プラテンになる可能性が高い。
「いける!!いける!!このまま引けるよ!
よし、今日は、思い切って、持ち越しだ!」
13:00
板をみる。580円…。順調!
13:30
板をみる。600円…。順調!!
14:15
板をみる。590円台…。順調♪
「いいぞ、いいぞ、このまま、引けそうだ。」
しかし……、
売り注文ができない「逆指値という命綱」をほどいたままの飲茶に、
災いが降りかかる。
ニチモウ、大暴落
株価は、600円から急転、
一気に500円近くまで下がる……。
ぐにゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そ、そんな馬鹿な!なんで、こんな!」
大急ぎで、楽天証券に電話!
「つながれ!つながれ!つながれ!!」
「はい、楽天証券です!!」
状況を説明して、交渉 開始。
「助けてください!助けてください!」
下がる株価を見ながら、
楽天証券のオペレータに必死に慈悲(差金の取り外し)を求めたが、
「――申し訳ありませんが……それは法令で禁止されていますので」
交渉 終了。
14:50
ニチモウの暴落は止まらず、
500円を割り…、
480円を割り…、
450円を割り…、
そして、423円ストップ安に。
それを ボクは……ただ、みていた……
15:00
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