<株日記>
2004年8月3日
・はじめての上方修正
実は、ここ数日……かなり落ち込んでいました。
株を初めてから、
「買えば下がる」
「ナンピンしても下がる」
「損切ったら上がる」
その繰り返しで、何をやっても負け続け……。
たまに勝っても、薄利で終了。
デイトレもコツコツ負け続けて、トータルでマイナス10万の損。
現在までの確定損益は、マイナス23万。
完全に敗北者。負け組みです。
でも……でも……、
こんなボクでも、優しく微笑んでくれる銘柄がありました。
それが、「生化学工業」。(プラス36万利益)
大人しくて目立たないけど、ファンダメンタル的にも申し分ない、
とっても素敵な銘柄です。
その彼女を信じて、子株還流後に再度買い戻しをしたのですが、
なぜか、10%も下がってしまったので、慌ててナンピン買いを決行!!
ナンピンをしたその日に、「新薬の開発中止」の悪材料が発表され、
鬱に入った飲茶は、しばらく会社に出社できないほどダメージを受け、
寝込みながら、ザラ場をみていたのですが、
今日まで生化学は、悪材料にもめげず、ナンピンした株価をほぼ底値として、
堅持してくれています!!
ありがとう!!(T_T)
そして、そして、そして!
本日、ついに彼女が、
「9月中間連結決算見通し=当期利益19億円、上方修正」
を発表しましたーー!上方修正キターーーー!!
(T▽T)
ああ、ボクは、キミを信じていたよ!
明日、上がるよね、絶対、上がるよね!(^▽^)
(後日談)
次の日、生化学の株価は下がりました。
2004年8月5日
・復活
みなさん、元気ですかぁ〜〜!!
ボクは、ついに、復活しました!
……体調が。
いえ、損益の方は、復活していませんよ、、、もちろん、、、
ええ、そうですとも、、、こんな地合いで、、、
全力買いすれば当たり前デスよ、、、
でも、体調はばっちり、元気いっぱいです!!(^▽^)
ココロの師、猪木師匠も言ってます!
元気があれば、何でも買える!
危ぶむなかれ、危ぶめば勝ちはなし!
迷わず買えよ!買えばわかるさ!
買うぞぉ〜〜〜!!1・2・3・
……ってダメじゃん!(T▽T)
すみません、これからは、
もっと慎重に株を買います。(涙)
本当に反省しています。
もう2度と全力買いは致しません。
そろそろ、飲茶銘柄2について、
結果を発表したいと思います。
ボクは、なぜ、あんな銘柄を迷わず買ったんだろ…。(T▽T)
2004年8月9日
飲茶銘柄2 回想(1)
ボクは、生化学工業を340万全力一点買いすることで、
36万の利益を得た……。
それは、生まれてはじめての大勝ちであった。
「ふぅ〜、
全力買いした後に、日経が暴落したけど、今回はなんとか助かったよ〜。
でも、こんなふうに、うまく行くことなんか、そうそうないんだから、
次の銘柄は、きちんと余力を残して、投資するぞー!(^▽^)」
今回、全力で一点買いなどというハイリスクなことをして、
勝てたのは、半分以上はラッキーだったにすぎない。
だから、次の銘柄は、慎重に、余力を残して買うべきだと考えていた。
そう。
このときまでは、ボクは、まともな神経を保っていたのだった…。
ちょうど、そのころ、日経平均が伸び悩み、
優良銘柄もどんどん下げ続けるような暴落日が続いていた。
当然、次の銘柄選びも難航……そうこうしているうちに、
突如、ボロ株ブームが巻き起こる…。
丸石HD、大盛工業、東北エンター、ヤマシナ
それまで、低い株価のまま変動のなかったボロ株たちが、
次から次へと上がり始めた!
しかも、ボロ株だけに、一度上がれば、プラス20%、50%なんて当たり前。
大盛工業なんて、一時、株価が3倍近くまで跳ね上がったのだ。
「う…うぅ…。
もし、これらの株に、100万でも注ぎ込んでいたら……ごくっ。
ていうか、100万くらいなら、ボロ株に注ぎ込んでも大丈夫だよね……。」
340万という大金を1銘柄に注ぎ込んでしまった飲茶の金銭感覚は、
株を始めた頃の、「はわわ、54万も株に注ぎ込んじゃったよ、大丈夫かな?」と
おっかなびっくり買っていたときと比べて、
確実におかしくなってきていた。
そして、ついに、飲茶の思考の歯車が狂い始める。
「う〜ん、きっと、まとな株がダメな地合いだから、
資金がボロ株に流れているんだね!
ということは、まだまだ来るぞ!ボロ株の波が!
……そ、そうだ。
ボクは何も、10万20万儲けるために、
株をやっているんじゃないんだ!
この飲茶には、夢がある!
その夢の実現のため、
人生を変えるような大金をつかむため、
株をやっているんじゃなかったのか!(ボロボロ)
まだ、上がっていないボロ株はどれだ!どれだ!
出遅れボロ株を探すんだ!
まだ、上がっていない、上がっていない、ボロ株を!
あ、あった!!
え?……い、いや、でも、こいつは……」
それは、ボクが、日記を始めた初期の頃から、
ボロ株の代表格として、何度も名前が出てきた銘柄……。
そして、何度も痛い目をみてきた銘柄……。
イチヤ
「まさか、またここで、この名前が出てくるなんて……。」
「いや、これは天が、ボクに与えた伏線だったんだ。
次、イチヤを買えば、3回目の投資だ。
三度目の正直……!
スーパーイチヤ人3……!
この符号の一致をどうみる!?
これは紛れもなく、天が勝てと言っている!」
そして、突如、イチヤが急上昇!
「うぉぉぉぉおお、キタ――!イチヤ――!(@▽@)」
飲茶、飛び乗る!
38円×20,000株:76万円 買い約定
(つづく)
2004年8月10日
飲茶銘柄2 回想(2)
飲茶、イチヤを飛び乗り買い!
38円×20,000株:76万円 買い約定
イチヤ、急上昇に
「うぉぉぉぉおお、キタ―――!」と大興奮して、
38円で買ったわけですが、
もちろん!!
38円が天井でした―――!!(涙)
38円で買ったとたんに、
いきなり、『買い』の圧力は弱まり、場は『売り』に転じる。
そして、株価は、37円へ!
だが、このとき、飲茶は、まだ冷静だった。
「大丈夫、大丈夫。
今度は、全力買いなんて、馬鹿なことはしていないし、
余力はたっぷりある。まだまだ、余裕だよ〜〜。(^▽^)」
その余裕が、飲茶の思考を見当違いの方向へ連れて行く。
「あれ、まてよ?
37円で、イチヤをもっと買い増せば、
つまり、ナンピンすれば、
1株あたりの買い単価って下がるんだよね?
で、ナンピンしたあとに、上がれば、利益は前より増えるわけだし〜、
仮に下がっても、もう一度ナンピンすれば〜、
さらに単価が下げられるわけだから〜、
上がったときに、さらに『おいしい』ってことになるよね!
あ、なるほどー、これが、
『明日、上がっても下がっても、
どちらでも良いのですが…』
ってやつなのか!!
よし!ナンピン決行だ〜〜!」
今思えば……なぜ、このときに気がつかなかったのだろう。
1円下がったくらいで、すぐナンピンするなんて……。
「よ〜し、37円ナンピン!!(^▽^)
さぁ、上がれー!上がれー!」
しかし、下がる…イチヤは下げ続ける…。
イチヤ、36円!
「え?え?うそ、まだ下がるの?
い、いや、大丈夫、まだ資金あるよ!
36円ナンピン!
さぁ、こ、今度こそ、上がるよね。(^▽^;」
しかし、下がる!イチヤは下げ続ける!
イチヤ、35円!
「はわわわあわわわわわわ!!!
ナンピ!ピンナン!ピナンピン!ナンピン!
(@△@)」(狼狽ナンピン)
ふと、われに返ると………
売買ツールが絶望的なメッセージを吐き出していた。
「購買余力が足りません」
………35円のイチヤを1000株すら買えない状態。
つまり………
全財産、イチヤ一点、全力買い!
合計投資金額:360万円
ちょっと、ナンピンして単価を下げるつもりが、
気が付けば泥沼!
「いちや100%」!!

↑38円から1円ごとにナンピンし続け、
全財産をイチヤに注ぎ込んでしまったユカイな履歴
「ククク……!
結局のところ、ちょっとナンピンって
のが大甘なのよ…!
そのナンピンが、底辺のさらに底辺……
底の底へ、転がり落ちる最初の一歩…入り口…!」
「はわわわわわわわ(@△@)」
(つづく)
2004年8月11日
飲茶銘柄2 回想(3)
イチヤ、狼狽ナンピン!
36.4円 × 99000株 = 360万円(全力)
「よし、単価を36.4円まで下げることができたぞ!
これで、イチヤが爆上げしたら、一気に大儲けだ!(^▽^)」
という希望と、
「やばい、やばい!イチヤに、全力なんてありえないよ!
もし、このまま、ずるずると下げ続けたら……。
それに、イチヤが何か不祥事起こしたり、
社長が失踪したりしたら……はわわ。(T△T)」
という不安が、入り乱れる日々のなか……、
7月20日、イチヤは、ついに株価を戻し始める!
36円→37円→38円
「キタ―――(@▽@)―――!」
飲茶、大喜び!!
だが、こうなると、次は「売り時」が問題になる。
「ここで、少し利確して、ポジ減らすか?」
「いやいや、待て!待つんだ!
厚く張って勝たないと、大金を得るなんて無理なんだ!
インボイスのときのことを思い出せ!
耐えろ!耐えるんだ!もうすこし待てば、必ず風は吹く!」
しかし、その「想い」とは裏腹に株価は下げ始める。
38円→37円
「ぐっぐぐぐっぐ!や、やばい。
あと1円下がったら、買い単価より安くなってしまう!
あと1円下がったら、『利益』が『損失』になる!!
うわわわ!!やっぱり、利確しておけば良かった!」
7月22日、イチヤ再度38円へ……。
「売ろう!そうだよ!
一旦、売って利益だせば、資金も戻るし、
もし、下がっても、買い戻せば、
さらに単価が安くなって、リスクが減るじゃないか!
売り!売りだ!38円売り!」
飲茶、38円で利益確定売り、半分ポジを減らす。
一見すると賢明に思える この『利益確定売り』が、
まさか、破滅への引き金になるとは、夢にも思いませんでした。
(つづく)
2004年8月12日
飲茶銘柄2 完結編
イチヤ、38円で利益確定売り!大きくポジを減らす!

(一度に売れたわけじゃないので、一部のみ表示)
1.6円抜きではあるが、それなりの利益……。
実を言うと、ここで飲茶は、
「生まれて初めて、確定損益がプラスになる」
というのを経験している。
ああ・・・。
「ボクは株をやって、損していません!(^▽^)」
という状態が、どれほど幸福に感じられたことだろうか。
だが、その笑顔はすぐに凍りつく。
38円で売ったイチヤは、引け付近でいきなり爆上げ!
一気に40円まで上昇!
「うわわ!!売ったら、爆上げかよ!なんだよ、もー!」
実のところ、利確で、大きな利益を得ている。
しかも、まだポジも半分残りしているから、
含み益もたっぷりだ。
でも・・・でも・・・でも・・・、
もしかしたら、わかってもらえないかもしれないけど…
すごい・・・すごい悔しかった・・・。
利益を出しているはずなのに、
損をしているようなこの惨めな感覚はなんだろう。
売らなければ、売らなければ…(ボロボロ)
さらに……次の日……
株価は42円。
窓を開けてのスタート!
しかも株価は、さらに急騰!
46円まで爆上げ!
ぐにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
飲茶「ああ!売らなければ、売らなければ!(ボロボロ)」
この衝撃が、飲茶の理性を焼き尽くす!
「うぉぉぉぉおお!!買戻し!買戻しだ!
まだまだ、イチヤは上がるよ!爆上げするよ!」
イチヤ43円、買戻し!!

ありえない暴挙!!
しかし、次の日もイチヤは、朝から上昇!
株価は45円をつける!
「やった!やった!
やっぱり、43円の買いは正しかったんだ!
まだだ!まだ売っちゃダメだ!
もう、売った後に爆上げするなんて!
絶対に嫌だぁ〜!!(T△T)」
そして…そして…そして…、
あぅぐっぐぐぐぐ…すみません……(ボロボロ)
これ以上は……、ボクの口からは言えそうもありまえん。(ボロボロ)
何が起きたかは、チャートをみて、推測してみてください。

その後、単価の上がったイチヤを
売ったり買ったり、売ったり買ったりして、少しづつ売却……。
その結果、確定損益は、こうなりました。

飲茶銘柄2終了!
終わってみれば、大損というわけではないのですが……。
でも…でも…でも…、
360万円を36円で仕込めて、あそこまで上がったのだから、
うまくすれば、プラス60万
順当にいけば、プラス40万
どんなにヘタクソでも、プラス20万
は儲けられたはずなのに、
飲茶だと、マイナス13万
とっても、惨めで大損した気分です!!(涙)
一体何がいけなかったんだぁ!!(ボロボロ)
―――――――
あ、でも、その後、マネックスのデイトレで1万円儲けたので、
確定損益は、マイナス35万となりました。
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