レイン開発日誌7

しかし、考えれば、考えるほど……。

コンピュータに、センサをつけようと、肉体をつけようと、
結局のところ、コンピュータが取り扱うのは、「数字」にすぎないんだよなあ。
そもそも、コンピュータというものは、
入力された「数字」を、ある一定の規則にしたがって計算して、
その結果を「数字」として吐き出すだけ、なんだよね。

(そして、その吐き出された数字によって、
 肉体が右にいったり、左にいったりする)



つまるところ、コンピュータにとっては、
入力も出力も「数字」にすぎない。

ということは、つまるところ、コンピュータの知性とは、
入力された「数字」を変換して、別の「数字」にして出力する
というだけのものになる。

仮に、コンピュータに、人間とまったく同じ肉体を与えたとしても、
原理的には同じことだ。

どんなに複雑で知性的なコンピュータがあったとしても、
内部で、やっていることは、
ただの「数字の変換機能」にすぎないってことか。

単純化すると、それだけのことになる。

其処に<知能>はあるのかしら?